山本くんには、いじわるなお兄さんがいます。
お兄さんは、とっても悪いやつです。山本くんをいじめるのが大好きです。
そんなお兄さんは、ある日こう言いました。
「もっとお前の泣く顔が見たい。もっと大きな声で泣いてくれ。うへへへ」
山本くんは当然「いやだよ」と言います。「待て待て。がっはがっは」
兄さんは山本くんを追いかけます。山本くんは泣きたくなりましたが、このまま泣いてしまっては兄さんの思うつぼなので、ぐっと我慢しました。
しかし、兄さんは足が速いのです。逃げても逃げても追ってきます。
仕舞いには外へ飛び出て、町中を駆け回りました。
山本くんの恐怖心は限界を迎えて、こらえていたのもゆるんで大声で泣き出してしまいました。兄さんは、「そう、それだ。もっと泣くんだ。」とニタニタ笑いました。「いやだ、いやだ。はなせ、はなせ。」山本くんは泣き叫びました。

兄さんは山本くんの体をくるっと回し、泣き顔を眺めました。山本くんは怖くて体が動きません。
しかし兄さんは突然「そんな大声で泣かれてはポリ公のやつを呼ばれちまう。」と言い、建物の裏に山本くんを連れて行き、山本くんの頭を力ずくで殴りました。
山本くんは一瞬頭に強い痛みを感じたあと、気を失って倒れてしまいました。
兄さんは山本くんをゆすって意識がないことを確認したあと、おとなしくなった山本くんを引きずって家に帰りました。
しかし、道中に山本くんの頭から出た血がぽつぽつとのこっていたので、それを頼りに警察が家に来ました。
その頃家では、血だらけの山本くんをお母さんが見つけて山本くんは病院に運ばれていきました。
お母さんが、兄さんを問い詰めている頃に警察が来ました。
警察は兄さんを連れて行きました。
山本くんが目を覚ますと、病院のベッドの上でした。
山本くんは元気になったあと、家に帰りました。
しばらくすると、山本くんの家に兄さんの同級生が来ました。
吉田くんです。吉田くんは、山本くんのことを心配してくれました。
「大丈夫か。もうあいつとは縁を切ろうと思ってるよ。」
山本くんは、吉田くんの耳に一目ぼれしてしまいました。
兄さんのこともあって、気がおかしくなっていたのでしょう。
「なんてきれいな耳なんだ。ぼくにもちょうだい。」
吉田くんは、「うーん、タダであげるわけにはいかないなあ。そうだ、君の右目と交換するのはどうだ。」と提案した。山本くんは、喜んで自分の右目を抉りだして、吉田くんに渡しました。
吉田くんは、それと引き換えに耳を取って渡しました。手を伝う血がなんとも鉄くさい。
ふたりは上機嫌になって、「あはは、ぼくたち繋がってるみたいだね!」と喜びました。お互い、もらったものを大切にしました。
しかし、山本くんが耳を持っているのを見るなりお母さんは耳を取り上げて、屋根の上に投げてしまいました。
山本くんは泣いてしまいました。「せっかくもらった吉田くんの耳を放り投げるなんて、ひどいよ!」山本くんは家出してしまいました。
そのまま、山本くんの行方は分からなくなってしまいました。
山本くんが行方不明になってから一年くらい経ったある日のこと。
お母さんの右目と両耳が突然もぎ取れて、右目は見えなくなり、耳は聞こえなくなってしまいました。

そのうち、世界中のみんなが同じように目と耳がなくなってしまって、光も音もない世界になってしまいました。誰のせいでしょうか。
すべて兄さんのせいです。 次は僕の番だ。
お兄さんは、とっても悪いやつです。山本くんをいじめるのが大好きです。
そんなお兄さんは、ある日こう言いました。
「もっとお前の泣く顔が見たい。もっと大きな声で泣いてくれ。うへへへ」
山本くんは当然「いやだよ」と言います。「待て待て。がっはがっは」
兄さんは山本くんを追いかけます。山本くんは泣きたくなりましたが、このまま泣いてしまっては兄さんの思うつぼなので、ぐっと我慢しました。
しかし、兄さんは足が速いのです。逃げても逃げても追ってきます。
仕舞いには外へ飛び出て、町中を駆け回りました。
山本くんの恐怖心は限界を迎えて、こらえていたのもゆるんで大声で泣き出してしまいました。兄さんは、「そう、それだ。もっと泣くんだ。」とニタニタ笑いました。「いやだ、いやだ。はなせ、はなせ。」山本くんは泣き叫びました。

兄さんは山本くんの体をくるっと回し、泣き顔を眺めました。山本くんは怖くて体が動きません。
しかし兄さんは突然「そんな大声で泣かれてはポリ公のやつを呼ばれちまう。」と言い、建物の裏に山本くんを連れて行き、山本くんの頭を力ずくで殴りました。
山本くんは一瞬頭に強い痛みを感じたあと、気を失って倒れてしまいました。
兄さんは山本くんをゆすって意識がないことを確認したあと、おとなしくなった山本くんを引きずって家に帰りました。
しかし、道中に山本くんの頭から出た血がぽつぽつとのこっていたので、それを頼りに警察が家に来ました。
その頃家では、血だらけの山本くんをお母さんが見つけて山本くんは病院に運ばれていきました。
お母さんが、兄さんを問い詰めている頃に警察が来ました。
警察は兄さんを連れて行きました。
山本くんが目を覚ますと、病院のベッドの上でした。
山本くんは元気になったあと、家に帰りました。
しばらくすると、山本くんの家に兄さんの同級生が来ました。
吉田くんです。吉田くんは、山本くんのことを心配してくれました。
「大丈夫か。もうあいつとは縁を切ろうと思ってるよ。」
山本くんは、吉田くんの耳に一目ぼれしてしまいました。
兄さんのこともあって、気がおかしくなっていたのでしょう。
「なんてきれいな耳なんだ。ぼくにもちょうだい。」
吉田くんは、「うーん、タダであげるわけにはいかないなあ。そうだ、君の右目と交換するのはどうだ。」と提案した。山本くんは、喜んで自分の右目を抉りだして、吉田くんに渡しました。
吉田くんは、それと引き換えに耳を取って渡しました。手を伝う血がなんとも鉄くさい。
ふたりは上機嫌になって、「あはは、ぼくたち繋がってるみたいだね!」と喜びました。お互い、もらったものを大切にしました。
しかし、山本くんが耳を持っているのを見るなりお母さんは耳を取り上げて、屋根の上に投げてしまいました。
山本くんは泣いてしまいました。「せっかくもらった吉田くんの耳を放り投げるなんて、ひどいよ!」山本くんは家出してしまいました。
そのまま、山本くんの行方は分からなくなってしまいました。
山本くんが行方不明になってから一年くらい経ったある日のこと。
お母さんの右目と両耳が突然もぎ取れて、右目は見えなくなり、耳は聞こえなくなってしまいました。

そのうち、世界中のみんなが同じように目と耳がなくなってしまって、光も音もない世界になってしまいました。誰のせいでしょうか。
すべて兄さんのせいです。 次は僕の番だ。

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